〜麻実side〜



「麻実ちゃん、準備終わった?」

「あ、うん!いま行くよ!」


あれから放課後になって玲君が送ってくれることになった。
帰るの怖かったから良かった。












「えっと、玲君ありがとうね?」

「どういたしまして。ところで、麻実ちゃん。蓮翔とどこまでいったの?」


「えっ!?」


それって、どういう....

「キスは...してるか〜。」

「ま、まって?なんの話?」

「えー?二人は仲いいしさ、付き合ってるんじゃないかなって。」


仲良い?確かに幼馴染だから普通よりは良いけど付き合ってるわけない。

「わ、私付き合ってないよ...」

「まぁ、それは知ってるけどね。噂だと付き合ってることになってるよ?」

噂?!この前から全然噂とか知らないなぁ。なんでそんな噂されてるの?


「けど両想いなのに付き合わないなんて
見てらんないなぁ〜」

「そうですか...え?」


両想い...?私は玲君に蓮翔が好きって言ってないし蓮翔も私が好きかわからないのに、なんでそう言えるの?


「あー、口が滑ったなぁ。蓮翔に怒られるなぁ。でも、蓮翔が麻実ちゃんを好きなのは本当だよ?」

「それ、蓮翔が言ったの?」

「教えてあげよっか。蓮翔最近冷たいでしょ?あれは好きだからそうなっちゃったんだよ。」



玲君、本当なの?
私、頭混乱しちゃうよ。
だって、蓮翔が私を好きなんて信じられないもん。



「それとね、ぐれちゃったのは麻実ちゃんを助けるために強くなりたいって思ったからなんだよ。」


その後も家に着くまで玲君は色々教えてくれた。
私、蓮翔の顔見れるかな...