ど、どうしよう....
キスしちゃったのは偶然なんだけど
信じてもらえないよね...
「あ、あの、起きたらこんなことに
なってたというか...その...」
「ふっ...お前俺のこと好きなの?」
「だ、だからちがうんだってば!」
やっぱり信じてもらえない....
どうしたらいいのかな....
「お前がその気ならもっとやっても
いいけど。」
「はっ?な、何言ってるのよ...
蓮翔は私なんか好きじゃないんでしょ?
」
これ以上こうしてたら心臓もたないよ...
蓮翔のばかっ...
「わ、私学校の準備する...」
そういって布団から出ようとした。
でも、全く動けない。
そーいえば、抱き枕にされてたんだった。
「ばーか。」
な、なにいって..
ムカついて蓮翔の顔を見てしまった。
「んっ...れ...ん...」
今度は蓮翔がキスをしてきた。
なんで?
私なんか好きじゃないんでしょ?
「麻実...口開けろ...」
息ができなかったし、必然的に口を開いてしまった。
「んっ...ふぁっ..」
朝から、わたしは心臓が壊れそうなくらいドキドキした。
「ぷっ、顔緩すぎ。お前本当に変態だな。」
「はぁっ...な、何して...」
こういう時に笑ってられるとか蓮翔の頭はどうかしてるよ。
「それに....お前のこと好きとはいってないけど嫌いとも言ってねーから。」
っ....
耳元でそう囁かれると顔が沸騰しちゃうよっ....
それって、どう捉えたらいいの?
でも、嫌われてはないってことだよね?
「ほら、学校遅行すんぞ。」
わたしは抱き枕状態から解放されて
急いで鞄に道具を詰めた。
「蓮翔、朝ごはん作ったから食べておいてね?それじゃぁ、行ってきます!」
朝から忙しいっ。
「おはよー」
「おー、麻実はよー。あんたさぁ、
いきなりいなくならないでよねぇ?
昨日大変だったんだから。」
わぁ。百合に怒られちゃったよ。
「ご、ごめんね。」
「別にいいけどさぁ。で?夏野は?」
「えと...元気だったよ?」
そういって、私は鞄から道具を出し終えてロッカーにしまった。
「別に元気でもどうでもいいけど、
どのくらい停学なの?あいついなきゃあんたのこと色々心配だし。」
「い、1週間くらいだって。」
百合が最後に言ってた心配というのは
気にしないようにしよう。
「麻実ちゃん!おはよう。
蓮翔どうだった?」
肩をとんと叩かれて振り返ると玲君の
えがおが輝いていた。
「玲君おはよう。蓮翔は相変わらずだよ。」
「そっか〜、後でメールしてみようかな〜?」
なんだかんだいって玲君は蓮翔を心配してくれてるから、安心するよ。
蓮翔何してるかな?