「それじゃぁ、そろそろ帰るね。」
「あぁ。」
夕方になって、おばさんも帰ってくる頃だし帰ることにした。
今日は連翔のそばにいれて良かった。
オムライスが好きだってことも知れた。
「またね。」
玄関の戸を開けて帰ろうとしたとき
「麻実...」
急に連翔に呼ばれた。
ちょっとびっくりしちゃった...
「なに...?」
「今日は....ありがとな....」
顔をしたに向けて言われたから表情は見えなかったけど
お礼を言われて自然ちと笑顔になった。
「またオムライスつくってあげるよ。」
「き、気をつけてかえれよ?」
手を降って家から出た。
相変わらず近い自分のいえに入ると何時ものように
お母さんとお父さんがもういた。
「麻実、お帰りなさい。」
「ただいま。」
それから晩ごはんを皆で食べているとき
「麻実、ちょっとお話があるのよ。」
お母さんがそう言ってきた。
何だろう、悪いことかな...?
「明日から雪たち旅行に行くんですって。」
雪と言うのは、連翔のお母さんのなまえ。
旅行かぁ...いいなぁ。
「それで連翔君だけ一人になっちゃうのよ。
だから、泊まってご飯を作って欲しいってたのまれちゃったのよ」
「へぇ~。誰が作るの?」
「麻実に決まってるじゃない。」
「へぇ~....え!?」
私が連翔の家に泊まって家事するの!?
「それって、何日くらいなの?」
「うーん、帰りたくなったら帰るって予定らしいわ。」
なにそれ、旅行じゃなくて旅じゃん。
おじさんも仕事やすみなの?
本当に急すぎるよ....
「と言うわけで、準備していってきなさぁーい!」
今日からなんだ....
部屋にいって準備をした。
忘れ物してもとりにこれるし、必要最低限のものを鞄にいれた。
「行ってきます。」
連翔もびっくりしてるだろうなぁ。
ピンポーン
今日二度目の連翔家。
扉はすぐにあいた。
「あら、麻実きてくれたのねぇ!」
「こんばんは」
元気よく迎えてくれたのはおばさんだった。
「さぁ、あがって~連翔もリビングにいるから」
「今日はご飯たべたんですか?」
そうなのよ~とおばさんの言葉にほっとした。
ちゃんと食べてくれたんだ。
リビングにいくと連翔とおじさんがいた。
「は?麻実、何でいんの。」
「え..?」
どういうこと!?
きいてないのかな....
「やぁ、麻実久しぶり。美人になったなぁ。」
「あ、お久しぶりです。」
おじさんは相変わらずお世辞がうまいなぁ。
そんな会話をしていると横から煩い連翔。
「連翔、父さんたちは旅行にいくから、しばらく麻実ちゃんに
家事を頼んだんだ。」
「はぁ!?何かってにきめてんだよ!」
連翔は驚いたように怒っていた。
確かに、私もびっくりしたからその反応はわかるよ。
「それじゃぁ、もういかないとだから。麻実ちゃん
よろしくねぇ~」
「おい、まてって....」
連翔の言葉は聞いてもらえず、おばさんたちは出ていってしまった。
シーンと静かになったリビング。
気まずくなっちゃったな....
その静寂を破ったのは連翔で
「麻実....お前平気なの..?」
「え?」
「だから...俺と一緒に過ごすのとか....」
「大丈夫だよ!ちょっとは連翔のことも知りたいし。」
これから、しっかりしなくちゃ!