あれから私は学校に行かずに連翔といることにした。
学校に言っても先生に色々聞かれそうだし...
面倒なことになりそうだな...
「麻実、サボりとかダメだろ。お前は優等生だろ?」
「いいの。優等生じゃないもん。」
今は連翔といたい。
勉強は頑張ればなんとかなるし。
「お昼、つくってあげるよ。なに食べたい?」
「なんでも。」
なんでもって一番困るなぁ.....
オムライスとか...?
作れば食べてくれるよね...
「それじゃ、キッチンかりるね。」
そのままキッチンへ向かい冷蔵庫をあけた。
卵にベーコン、ケチャップも玉ねぎもある。
おばさん料理上手だから色々入ってるなぁ。
お母さんとは大違い。
「ご飯は炊けてるね...」
フライパンを加熱して油をひいた。
「連翔、出来たよ~」
「おう。」
連翔をよんでオムライスの置いてあるテーブルについた。
「お~オムライスじゃん。」
「食べれるよね?」
いただきますをしてオムライスを頬張った。
美味しそうに食べてくれるから頬が緩んだ。
「麻実、めっちゃうめぇ!お前料理うまいんだな!」
「あ、ありがとう。」
思いがけない言葉をもらって、少し気恥ずかしい感じ。
美味しいって言ってもらえた...
ちょっとだけ自信がモテるよ。
「連翔、オムライス好きなんだね」
「あぁ、めっちゃ好き。麻実のは特にな。」
え...?私のが?
おばさんよりも美味しいっていうことかな?
それ、とっても嬉しい...!
「ごちそうさま。」
全部食べてくれた。
それだけなのに嬉しい気持ち。
その後はお皿を洗って連翔の部屋に行った。