~麻実side~
「んで、あいつらが学校に言って俺は停学。」
だっせぇよなぁ。って笑いながら連翔は話終えた。
「なんで、私のためにそんなことしたの?」
私なんかどうでもいいんじゃないの?
「約束...守っただけだ。」
「え....?」
「だから、お前は俺が絶対に守るって、約束。」
あ...昔してくれた約束。忘れてると思ってたけど、
覚えててくれたんだ。
「でも、殴らなくてもよかったんじゃないの?」
「イラついたからなぐった。」
それは、連翔が悪いよね。
口喧嘩ぐらいなら許してあげられたけど、
殴ったのは許してあげられない。
けど、今回のは私のためにしたんだよね...
「ありがとう...」
「別に。」
素っ気ないのはかわらないけど、嬉しかった。
「停学って、何日くらいなの?」
「一週間。」
い、一週間も来ないんだ。一人じゃ寂しいな...
しかもさっきの聞いて、いつか襲われたらどうしよう。
こわいな.....
「れ、連翔...怖い...」
「なんだよ....俺なんもしてねぇけど。」
ベッドの上で泣きそうになっている私を引き寄せてくれた連翔。
たまに優しいから、私はもっとすきになっちゃうんだ。
いっつもずるいよ。
「連翔が怖いんじゃないの。さっきの話聞いて、これから
何かされるんじゃないか...とか、想像しちゃうと、怖い。」
そう告げると連翔は私を優しく抱き締め、
「大丈夫だ。俺が守ってやる。危なくなったら絶対に助ける。
お前は心配すんな。」
いつもの突き放す言葉じゃなく、私を安心させてくれた。
やっぱり私は連翔が大好きみたい。