考えて、
考えて。


だんだんはっきりとしてきた自分の意思。


それは、これ以上、中途半端ではいられない、ということ。


そう。

今までのあたしは、ずっと中途半端だった。


彼が好きだと言いながら、ケジメを付けると言いながら、家族になると言いながら、何ひとつ解決できないまま、一志と付き合って。


それなのに、彼の言動にいちいち心が揺れる。


このままでいいわけない。

後回しにしちゃダメだ。


だって、こんな状態を続けたって、何の解決にもならないし、誰のプラスにもならないから……。


ギュッと拳を握る。

もう、盛り上がる周りの声なんて、全然耳に入って来なかった。


せっかくみんなで考えた卒業イベント。

心のモヤモヤを取っ払って、晴れやかな気持ちでその日を迎えるためにも、あたしは1歩前に進まなきゃ。



――決めた。


あたしはこの時、ついにひとつの答えを導き出した。


自分にとっても、彼にとっても。
ママにとっても、一志にとっても。


きっとこの方法が、
いちばんいい――……。