「年上好きの美未ちゃんにご朗報!!

なんとあの○×通りにある、サラリーマンご用達のお店だよ♪」


「……へぇ」


――○×通り。
ここから歩いて10分ほどの所にあり、多くの会社が建ち並ぶ、まさにオフィス街といったところ。


だけど、所々にオシャレなカフェがあったり、休憩するのにもってこいの公園があったりと、なかなか便利な場所だ。


実はママの経営する化粧品会社もその近くにあったりする。



――あ。


ということは、

彼もいるんだ……。




……って!!

あたし何考えてんの!?


しかも!!

我に返ったあたしは、梨花子の言った言葉を思い出す。


今‘年上好きの美未ちゃんにご朗報♪’って言ったよね?





「だーーかーーらーー!!

違うってば!!」


慌てるあたしを見て、梨花子は満足そうな表情を浮かべていた。