キラキラ輝くその眼差し。
「う.....」
アスラはつい怒るのを忘れてしまう。
彼女が居る時の此処での朝はいつもこんな感じで一方的に被害を被っていた。
ッ。
そんな子供たちの視線にアスラはグッと伸びをすると寝起きで激しく癖の付いた髪を手櫛で整えてベッドから立ち上がる。
「すまない、今日も仕事がある。
夕方には帰ると思うから、遊ぶのはそれから」
「えー、またお仕事なの?
つまんなーい」
「つまんなーい、つまんなーい」
一人の子供がつまんないと言い出すと周りに連鎖して、つまんないコールが沸き上がる。
「お前たちなぁ....」
子供逹の声に苦笑いを浮かべる。
「こらこら、やめんか。
アスラが困っておるだろうが」
つまんないコールの前にたじろぎ気味のアスラ。
それを見兼ねて駆け付けてきたジルが助け船を出す。
「だってー、最近アスラお仕事ばっかでさ。
僕達と遊んでくれないんだもん」
軽く叱られ子供逹はムクッと膨れた顔をしていじけたようにジルを見る。
「アスラはお前逹のために仕事をしてくれておるんだ。
無理を言っちゃいかん」
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