生きるために彼等はどうしても、アスラに頼らざる得ない。


そんな、そんな情けない自分にジルは情けなくて、思わず拳に力を込めた。








「......わしには、お前の無事を祈ることしか出来ん。
───アスラ。どうか.....自分を大切に生きてくれ」



ジルは、まだはしゃぎ続ける子供たちの声を遠くに感じ、ただ願うことしか出来なかった。