ジリリリリリ(ガチャ

『ふぁぁ〜』

少し、いや、かなりうるさい目覚まし時計の
音で目を覚ます。


皆さん、
おはようございます。


暑くなってきた6月の中旬。

私は
顔を洗い、
歯磨きをし、
コンビニのおにぎりを1つ食べ、
制服に着替え始める。


小食な私にとっては
コンビニのおにぎり1つで朝ごはんは十分だ。


不良校のくせに
意外に可愛い制服に着替え終わると、
髪をくしでとかして整える。


まぁ、私を見る人なんていないんだから
整えたって意味ないんだけどね。



学校のカバンを持つと
家を出て学校に向かう。



学校に着くと、
自分の席に座って休み時間が終わるのを待つ。


所詮友達なんてものが存在しない私は
一人ぼっちだ。


休み時間が終わり、
授業を受ける。



時間がたつのはあっという間だ。


昼食の時間になった。

私は席をたち、
校内にある売店に行こうと思った。

そう、
思ったのだ____。

だが、彼女達はそれを許してくれなかった。


バンッッ
私の机が強く叩かれる。


1「ねぇ?どこにいくの?」

2「一緒にお昼ご飯食べないー?」

3「体育館の裏でお話しながら...さ?」


名前も知らない化粧の濃い女子3人。

『え、あ...』

話すことが苦手な私は、
断ることも出来ないまま体育館の裏に引きずられていった。


1「私達さぁー前々からあんたのことウザイと思ってたんだよね〜」

2「いつも大人して話しかけても無視だし!」

3「前髪伸ばしすぎ!見ててキモイんだけど〜」

キャハハと笑う
彼女達を目の前に私は酷く落ち着いていた。


こんなことは初めてではない。

トイレに呼び出されて水を被せられたり、
殴られたり。


まぁ、多分私が悪いのだろう。


今ぐらいの女子はストレスがたまりやすい時期なのに、私がウジウジしているから気に触るのであろう。


私だって皆と話したくない訳ではないし、
無視している訳でもない。


ただ、言いたいことが上手くまとまらなくて、
必死に考えている内に相手がどこかへ行ってしまうのだ。



そんなことを考えていると、


ガンッ!

体に衝撃を感じた。


彼女達が蹴ったんだろう。


目を閉じて、
彼女達の怒り...というかストレス発散が終わるのを待つ。


何分ぐらいたったのだろうか。

チャイムが聞こえると、
彼女達は私を殴るのをやめて慌てて教室に帰って行った。