ピンポーン


「はーい!」


私は元気よく返事をする。
私の名前は河原美雨《カワハラミウ》
高校2年生 16歳
いたって普通の女子高校生だ。


「美雨あいかわらず準備おせーな」


と言ってきた彼は私の幼馴染
名前は三浦結人《ミウラユイト》
高校2年生 16歳

家が隣同士だから毎日学校に一緒にいっている。
結人は顔が整っていて、手足が長く世に言うイケメンだ。
だから、学校でもモテる。


「おそくて、すいませんね!」


なんて思ってもないことを言ってみる。


「美雨、お前気持ちこもってないぞ!」


あたりまえじゃん。こめてないもん。
なんて考えてると、


「どーせ『あたりまじゃん。こめてないもーん』なんて思ってるだろ」


げ、ばれてる。


「………」


私がだまっていると、


「お前の事なんてお見通しなんだよ!」


なんて言われて私は頬を膨らますけど、
何も言い返せなかった。
だって本当のことだから。


私はいつも結人に見透かされてしまう。


とか思いながら学校へ向かう