あたしの目からは、涙が出てきた。


悲しいわけじゃない。


痛くて泣いてるわけじゃない。


ただ。悔しかった。


なにも、知らないやつらに


好き勝手言われるのか。


あたしの気持ちもしらないで


あることないこと言われるのが


ただ、ただ悔しかった。


「おい、お前ら謝れよ」

え?

そんな声が聞こえた。

しかも、声の主は…。

「大地…」

男子達は、びびって

逃げていった。


「大丈夫?」

大地は、ニコッと笑って


あたしに、手を差し伸べた。


でも、あたしは振り払った。