そんな時。
「お前、大地に振られたんだろ?」
前に、同じクラスだった
男子3人組が、からかうような目で
あたしを見た。
3人で、顔を見合わせて
クスクス笑ってる。
「あのねー、あんたたち!」
「いいよ、玲美。
相手しても意味ないって」
あたしの代わりに、怒ってくれるのは
嬉しいけど
玲美まで、なんか言われるかもしれない。
あたしは、それが嫌だった。
「なんだよ、お前。
やっぱ、ほんとなんだ。
かわいそーなやつー」
「まぁ、大地が
お前のこと
ほんとに好きだったわけねーけどなー」
「あんな噂。
信じてたんだなー、ほんとばかなやつー」