けんside


今日から高校生。
連れの愁と同じ学校。

「1-Cだって!
また俺と同じクラスだ!
可愛い子いるといーな!!」

とニコニコしてるこいつ

「興味ねぇよ」


そう。俺はこうみえて
ずっと片思いしてる。


偶然出会ったあの時の女の子。


前髪パッツンの
サラサラな黒髪のストレートヘア
パッチリ二重の大きな瞳
スラっとしたスタイルのその女

名前と隣り街だって事は
知ってたけど
俺らまだ小学生だったし
探すなんてかっこ悪くて
出会ったあの場所に
何回も通ったけど
再会できずにいた。



まさか

今日再会できるとは思わなかった。。



キャーキャー
女達が騒いでるのはいつものこと。
でも俺はどいつもこいつも興味はないし
正直うざいんだ。



教室の扉をあけた瞬間

一番に目があった㊛


ドキッー


俺が思い続けてる㊛


あんなか みゆ


全然かわってねぇし
すぐわかったじゃんか


思ってるより先に体が反応して
抱きついてしまった。


「やめてください」


ごめん。
嬉しすぎて抑えきれないこの気持ち。

俺のことを知らないと言う。。

俺のこと忘れたのか?
俺は忘れたことなんて一度もない。


お前の名前を言うと

びっくりした顔。


そりゃそうか。
5年ぶりの再会。
あの頃は俺のが背が低くて
まだ声変わりもしてなかったし。。

お前との再会。。

勝手に奇跡だと思う。

絶対俺のものにする。
そう決めたんだ。


けんside end....