それから
昼休みになるまで
絢くんとは話さなく
目線も合わさず。

やっぱり怒らせちゃったのかなぁ
と不安でいっぱいに...

そりゃそうだよね。

絢くんの告白も返事してないうえに
他の人との告白だろう
呼び出しに行くんだもん。
誰だって嫌だよね。
でもごめんなさい。
私は行きます。

「凪紗!ちょっといってくるね!」

「ほーい!報告まってる!(ニコッ」



重い腰を上げ
浅倉君が待つ
裏庭にむかう。。


やっぱり先に浅倉君がまっていて


「すみません。おまたせしました」
とペコッと謝ると


「大丈夫!!急に呼び出してごめんね?
えーっと。。呼び出したのは。。」

と頬を赤らめて緊張してるのが
すごい伝わってくる


「俺。入学式の時に安仲さんに
一目惚れしました!!!
彼氏とかいなかったら
付き合ってください!」

と手を差し出しながら
お辞儀をしている。


「ごめんなさい!!
本当に嬉しいんですけど。。
浅倉君のこと知らないので
お付き合いできません。
ごめんなさい。」

「彼氏は?」

「いません。。」

「なら!いいじゃん!
付き合ってからでも
好きなってくれればいいし」


と腕を捕まれるけど。
痛い。、


「本当にごめんなさい。
腕、、、いたい。はなしてください」


「いいじゃん!
本当一目惚れなんだよぅ!」


さっきとは感じが違う
浅倉君。。。
なんかこわい。。


「痛いって言ってんだろ
はなしてやれよ」


この声の主は、、、
絢くん!!!!


「は?お前にかんけぇねぇだろ」

「関係あんだよ!離せっつってんだろ!」

と無理矢理離してくれて
自分の後ろに私を隠してくれた。


「美優。お前こいつと付き合
気あんのか?」

無言で首を横にふる

「だってさ。失せろ」

浅倉君よりも背が高く
威嚇してるような目つきの絢くん。。
文句いいながらも
浅倉君はその場から去ってった。


「気をつけてな っつったのに」

「うん。ありがとう」

「腕 みせて」


さっき浅倉君に思いっきり
掴まれたところがジンジンして
赤い跡が残っていた。


「あいつ。。ぜってぇ許さねぇ」

「もう大丈夫だよ?
絢くんが来てくれたから。。
私もはっきり断らなかったから
いけなかったの。ごめんなさい」


「お前は悪くねぇだろ」


少し不機嫌そうなトーンの絢くん
心配してくれたんだよね。。

ありがとう。


でも怖かった。。
本当に怖かった。
恋愛経験もなく。
男の人にあんなことされたことないし。
すごく怖くて。。。
絢くんに抱きついて溢れる涙。


「おい!」
ビックリしたのか
肩がビクッてしたのがわかったけど。

「す、、すこ、しの間だけ、、、」

優しく私の背中に手をまわし
さすってくれる。

5年前と同じように優しく....
落ち着くまでずっと....