「さくら!お母さんお仕事いってくるね!」

母は毎晩、コンパニオンのバイトをしていた
コンパニオンが終わるとスナックでバイト。

父は無職なくせにパチンコばかりしていた。
だけど優しくて大好きな父だった。

「頑張ってね」

私は毎晩、笑顔で母を見送った。
水商売をしている母親となると
世間ではいいイメージを持たれないと思うが
母はとても美人で若くして私を産んだので
周りの母親と比べると格段に若かった。

私はそんな母が自慢だったのだ。