「ありえないありえないありえない!!」


工事中とか聞いてないし!!なんなのこの不運のパーリナイ!!死にたいんですけど!!


「あーもうだめだ。」


ペタリと工事中の申しわけなさそうな看板を見つめ地べたに座り込む。

いっつもこうだ。
新しく始まる生活に全てリセット、やり直そうって思っても全てが邪魔してくる…。嫌われてんだ。
絶対神様私の事嫌いなんだ。

いや落ち着いて考えてみれば弟の雅也の言ってた事が正しいのか


『悪いのは起きない姉貴』


そうだね。悪いのは自分なんだ。
はぁ…もうダメだ。
諦めよう。

罪を見つめよろよろと歩きだした。


どうしようかな、どんな言い訳をしよう。



病院で遅れました?
いやそれは前も使ったな。



お腹が痛くて…。
いやこれは前…。


違う違う…もっといい言い訳だ。
シンプルかつ…リアリティのある…。




あっ…歩いてたらマンホールに落ち…


「なにしてんの学校は?」


「ほぇ?」


頭の上から聞こえる高めの男性ボイス。
突然の声に変な声が出た。


「いや、ほぇ?じゃなくてさ、君さ西高の子でしょ?その制服って。」


体をぐりんと1周して声の主を見る。
同じ高校の制服を明らか私が嫌いな着こなし方をしている!!

腰パンに茶髪!!耳にはピアスが盛りだくさん!!
何処のヤンキーだよってくらいに一番嫌なタイプの男が立っていた。