ヤマちゃんはうじうじしてて積極的じゃないのに。
その時私の目を見て言った。


『必ず、いつかカナちゃんの事探して迎えに来るから。だから…だから。』


『…。』



『将来、僕のお読めさんになって。』


私は胸が熱くなった。

好きだったから、ヤマちゃんのこと。
告白されたから。


単純に嬉しかった。





はずなのに。






『…らい。』


『えっ?』


『ヤマちゃんなんか…大っ嫌い!!!!』


望んでないセリフが口に出ちゃって。
そのまま私は走って走って。

ヤマちゃんに会うことはなかった。





そんな事があったなんて、すぐ忘れてた。
今までそれから彼氏なんか何人かいたし。


でも、脳裏のどこかに後悔の二文字は隠しきれてはいなかったんだよね。