「電気消すよー」
録っていたドラマを見終わり深夜の1時過ぎ、ようやく私たちは寝ることにした。
結局ハチはこのままうちに泊まることになり……ってか帰れって言ってもどうせ無駄だし。
しかもソファーは寝相悪くて落ちそうだから下がいいってハチが言うからリビングに布団を敷いてあげて。
私は自分の部屋で寝るって言ったのに「ナナだけズルい」とか訳のわからないことを言うから、私はソファーで寝ることになった。
同じ空間で寝ることになっちゃったけどリビングは広いし、ソファーからハチの顔は見えないからいいか。
「なんか久しぶりだよね。こういうの」
窓も閉めきってるせいか、やけにハチの声が大きく聞こえる。
昔はよくDVDとかお互いの家で見て、そのまま朝、なんてことがよくあったっけ。
ハチの寝つきは尊敬するほど早いのに、こうしていざ寝ようと言うとよく喋る。
それで私がムリして返事を返すのに最後にはハチの寝息が聞こえてきて。結局乱れた布団を直してあげた後、私はやっと眠りにつく。
「ハチさ、私のことで男子からからかわれたりすることあるでしょ?嫌だなって思う時ないの?」
なんとなく、聞いてみたくなった。