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次の日の朝。やっぱりハチは朝寝坊していつものように私が起こしに行くと今度はリビングからぼや騒ぎ。

どうやらお母さんが電気ポットを空のままスイッチを入れてしまったらしい。本当にバタバタと忙しくて学校に着くだけで脱力感が半端ないよ。


「……ん?」

ローファーから上履きに履き替えようと靴箱に手を伸ばすと、そこにはゴミ。お菓子やパンの袋がクチャッと丸められた状態で放りこまれていた。


「ナナどうした?」

すでに上履きを履いたハチが待っている。


「ううん。べつに」

靴箱には開け閉めする扉が付いてないから、きっと誰かが通りすぎるついでに入れたのかもしれない。

まったく、運が悪い。

私は仕方なくゴミを回収してそれを教室のゴミ箱へ捨てた。


「もー七海聞いてよ!昨日彼氏の元カノから電話がかかってきたの!」

教室に入ってくるなり祐子が泣きそうな顔をして寄ってきた。

そういえば祐子は彼氏と元カノ絡みで揉めてるんだっけ。あれから日にちが経つけどまだ解決してなかったのか。