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次の日。月曜というだけで憂鬱なのに今日はさらに気分は最悪。お弁当はとりあえず毎日の癖でふたつ作ってしまったけど、朝はハチを起こしにいかなかった。
よくよく考えてみたら、昨日の喧嘩は私に非はない……と思う。
まぁ、ちょっとハチを煽るような言い方をしてしまったけど、元はといえば健二くんはやめた方がいいとか、あわよくばって気持ちがあるんじゃないの?とかハチがらしくないことを言い出すから私も火がついてしまったわけで。
結局私はひとりで学校に向かって、別々の登校は高校に入学してはじめてのことだった。
「八島くんに連絡してみたら?まだ寝てるんじゃない?」
「べつにいーよ。私だって怒ってるんだから」
昨日のことはありのまま裕子に話した。「喧嘩なんて珍しい~」って裕子は笑ってたけど笑いごとじゃない。
「その割りにはずっと窓の外ばっかり気にして八島くんが登校してくるの待ってるくせに」
「……待ってないし」
もうすぐ予鈴のチャイムが鳴って校門が閉まる時間。ハチはいまだに姿を現さない。
今日は月曜だからハチのお母さんのパートは早番だし、私が起こさなかったからハチはきっと寝てるんだと思う。
一瞬スマホに手が伸びだけど、少し考えて思いとどまった。
ハチもハチでいつまでもひとりで起きれないようじゃダメだし、私を突き放したのはハチなんだからこんな時まで世話を焼く必要はない。