帰りのホームルームが終わった。
部活に向かう咲斗に「また明日なー」なんて声をかけて、俺は自分の席に座る。
用もないのにケータイを出して、とりあえずTwitterを開いてみる。
出てきたツイートになんか目もくれず、チラッと実音を盗み見れば、何やら友達と楽しそうに笑っている。
もう決意は固めた。
確かに実音なら、真剣に話せばちゃんと聞いてくれるだろう。
思いも伝わる。
たとえ実音が俺と同じ気持ちじゃなかったとしても、今のままよりはずっといい。
この先、卒業して、大学行って、実音だって誰かと結婚したりもするだろう。
その時に思い出される俺が「意地悪な嫌な奴」よりかは「自分を好きだと言った奴」の方が全然いい。