今までこうしてこの場所でどれだけ2人で話をしただろう。
僕は少しの沈黙の後、詩織が買ってきてくれた缶コーヒーに口をつけてから、視線はユキヤナギへ置いたままこう切り出した。
「今日は、何の日か分かる?」
「付き合った記念日、だよね」
当然のように即答する詩織。
「ああ、だから今日ここに来たの?」
僕を少しからかうように覗き込む……今だ。
「まあね……なあ、詩織」
「ん?」
視線はしっかりと詩織の目をとらえている。
「僕と……結婚して欲しい」
あの時、7年前ーー。
今よりもちょっとあどけない18歳の僕が、同じく18歳の詩織に付き合って欲しい、そう言った。その時の場面が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
そして7年が経ち、髪を肩まで切り薄く化粧もほどこしたちょっと大人になった詩織は、あの時と同じように迷いなく深く頷いてくれた。
僕はその様子にすっかり肩の力も抜け、ポケットから指輪を取り出した。
「え、そんな物まで用意してくれたの?」
目をキラキラさせて驚きを隠せない詩織の左手をそっと取り、薬指にそれをはめる。
僕は少しの沈黙の後、詩織が買ってきてくれた缶コーヒーに口をつけてから、視線はユキヤナギへ置いたままこう切り出した。
「今日は、何の日か分かる?」
「付き合った記念日、だよね」
当然のように即答する詩織。
「ああ、だから今日ここに来たの?」
僕を少しからかうように覗き込む……今だ。
「まあね……なあ、詩織」
「ん?」
視線はしっかりと詩織の目をとらえている。
「僕と……結婚して欲しい」
あの時、7年前ーー。
今よりもちょっとあどけない18歳の僕が、同じく18歳の詩織に付き合って欲しい、そう言った。その時の場面が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
そして7年が経ち、髪を肩まで切り薄く化粧もほどこしたちょっと大人になった詩織は、あの時と同じように迷いなく深く頷いてくれた。
僕はその様子にすっかり肩の力も抜け、ポケットから指輪を取り出した。
「え、そんな物まで用意してくれたの?」
目をキラキラさせて驚きを隠せない詩織の左手をそっと取り、薬指にそれをはめる。