「ほんならこーぞーさん、ワイン開けましょうか?」



「おう、頼むわ。ソムリエナイフのスクリューは、コルクを突き抜けん位置までやで。」


「分かってますよ、コルクのカスが入ってまうからでしょ?コルクが古うなった年代物の高級ワインなら突き抜ける場合もあるゆうことも知ってますよ。」



コルクを抜いた後に臭いを確かめるブショネという行為も、剣は忘れない。



「つーちゃん、様になっとるわーソムリエなれんちゃうの?」


「褒めすぎだよ、けんしろー」



言っておいてなんだが、同じ男として涓畤壟はちょっと悔しい。



「かっきーちゃん、うちらはバタフライピー飲もうか?解毒作用だけやなくて、アンチエイジングにも効果があるんやて。」


「ほんまですか?!飲みたい!」



女達は美容に目がないようだ。



「ひなもかっきーも好きやね。けど、シミが出来ても白髪が増えてもシワが目立ってきても、嘆かんでええよ。老けたない若く見られたいってよう聞くけどな、笑ったらくしゃくしゃになるその顔は、誰が何と言おうと僕はめっちゃ可愛いと思うし好きやで。特にひなはね。」


「つーちゃん!」



碑鉈の目がハートになる。