「金子君っ、色んな話聞かせてよ!」
松田はキラキラと瞳を輝かせた。
その発言に驚愕、さらに彼女のテンションにビビる俺。
「…は?俺の話なんて別に興味ねぇだろ?」
「そんなことないよ!さ、座って座って!」
腕を思い切り引かれ、その拍子で彼女に膝枕してもらっている状況になった。
…回りからの視線が痛い。
男子たちがメッチャ見てくる。気持ち悪いくらいに。
親友の圭すらも、ものすごい形相で睨んでくる。
だが、彼女だけが違った。
いやー、ほんとなんかズレてるよ。
回りの視線を気にせずに俺を膝枕してんだもん。
あー、三次元の膝枕には萌えねぇなー…
「っとー、松田?ちょっとこの状態は…」
「あ、ごめんね!その姿勢辛いよね!」
ちょっと違うけど、まあいいや
俺は椅子に腰掛けた。
「…で?俺は何話せばいいの?」
「☆キラメキアイドル☆ナツメ☆のファンなんだっけ?その話とか!面白そう!」
「…まじで?」
「まじ!」
俺はナツメたんのことを誰にも話して来なかったので、(話しても聞いてくれない)今、かなり驚いているのである。
彼女は期待のあまり、身を乗り出している。
「えー、じゃあ…」