はぁ… 金也がいなくなった部屋は、虫の音すら聞こえないくらい静かになった。 でも、別に部屋は嫌いじゃない。唯一、私が一人でいられる場所。 制服に着替えながら、部屋を見渡す。毎日、こうやって着替えていても部屋はなぜだか見飽きたりしない。 何でだろう? それは、考えても私には難しすぎることだった。