数分揺らされても、まだまだつきそうもない。


いや、意外と近いけど




この車の独特な鼻にさわるような匂いにまだ、なれない。




頭が痛くなって、クラクラしてくる。



思わず頭を抱える。


「大丈夫すか、お嬢?」


と、運転席から金也。


「あぁー、」


どうしても、匂いの事は言えない。


これは、金也が気に入っているから。