「どうした?やっぱり嫌がらせが悲しかったか…?」
「それは違うんです…!最初から後藤さんって予想してましたし。」
「はっ!?分かってたの!?」
「はい、あと嫌がらせには慣れてるんで心配しないでください。」
「誰も嫌がらせに慣れてる人なんか居ないだろ…」
うん、最初はそうだった。
でもどんなに嫌がらせをされたって誰も助けてくれなかった。
先生さえ見ては見ない振り。
「今までのがトラウマになったのか先生や人を信じれなくなったんです。」
「だから最初、無愛想だったの?」
「はい。山田先生も裏切るんじゃないかって思って…」
「大丈夫だから。俺は梨々華ちゃんを裏切らない。守るから。」
私の手に先生の手が重なった。
「先生は違うって私も信じてます。だから…さっきは嬉し涙です。」
「本当、お前って可愛いよな。ギャップがありすぎ//」
「先生…今日は本当にありがとうございました。」