「残念だな?名前が分かれば良かったのに。」



残念そうにしてる先生。



「本当、ですね…」



こっちは困るけどね。



「なに照れてんの?まさか梨々華だったりするー?(笑)」



「有り得ない。私がそんなにいい子ぶるはず無いでしょ。」



「だよなー(笑)」



いいんだ、これで。



先生は何も知らなくて。



「よし、2学期最後頑張ってくるねー」



「ガンバ…」



ステージに先生は歩いてゆく。



いつ見てもほとんどの女子生徒は、先生を乙女のような顔で見てる。



あんなにカッコ良ければ当たり前か。