「梨々華ー!間に合ってないわ!もっと早く来い!」

「山田先生……」



先生の声が聞こえて、視界が微かにボヤける。


顔が……見えない。



「おいっ!!どうした!?梨々華!?しっかりしろ!」



ダメだ。


声を出す力さえ無くて、どんどん瞼が閉じてく一方。


私は意識が途切れた。