「どれだけ……心配したか……」



「先生……」



顔を覗き込むと目が合って、眉を下げながら悲しい目で私を見た。



心配、させちゃったよね……。



「事故に巻き込まれたんじゃないか、連れ去られたんじゃないかって、本当に死ぬ気で心配したんだぞ!!無事なら俺の電話に出ろよ!?何で無視してるんだよ!!」



ごめんなさい……。



そこまで……迷惑かけてしまったの?



「ごめんね…先生…でも…っ!小川さんと来て欲しくなかった…!」



「別にあれは小川も行きたいって言ったから一緒に行っただけだよ…」



「じゃあ…どうして楽しそうに喋るの…っ!?」



あぁ……ダメだ。



嫌な最低な女だって思われた。