早く先生に逢いたくて、足早に保健室へ向かう。 ガラガラ―――。 「失礼します。2年の……って先生居ない?」 可笑しいな。 保健室に居ないなんて。 窓が閉まってるから、もしかしてまだ来てない? 「なら、勉強でもして待ってようっと。」 鞄から筆箱とノートを出して、教科書を開く。 「えーっと、蓮斗くんは何を質問したいのか……って山田先生と同じ名前ー!」 名前だけ見ても、こんなに嬉しくなるなんて山田病だ。