「そうだよー、自由人って言ったら櫂くんしかいないじゃん。
 じゃないと二人で飲みに行こうなんて言わないし」

「そりゃそーだよな笑」

告白されたわけではないのだろうかと感じながらもとりあえず笑うしかなかった。

そのタイミングおかわりしていた飲み物をやっさんが持ってきてくれた。

ナイスタイミング

「飲んでるのかい?今日は月曜だから美容師dayだよ!
 安くするからたくさん飲みな」

「やっさんさんも飲みましょうよ」

さくらが声をかける。とりあえず話題を変えようとしたのだろうか。

「やっさんさんて。笑 やっさんでいいよ!
 じゃぁ俺も飲むかな」

それからさっきの話はなかったかのように話し出した。

櫂とさくらの他にもうお客さんはいなくて3人でずっと話していた。

その中でもさくらはやっさんに櫂のことを聞いたりもしていた。


「こいつはね、頑張り屋さんなんだよ!
 でも、表現が下手くそというかね。
 まぁそれがいいとこなんだけど・・・」

やっさんも酔っ払い始め少し面倒くさいおじさんになっていた。


「ただ女っ気がないのがもったいないよなー
 こんないい男なのに」

「やっさん少し飲みすぎだよ!
 やっさんの分は俺払わないからね!
 てかさくら、終電は!?」

時計は12時を回っていた。

「今日は遅くなってもいいんでしょ!?」

さくらの終電を逃すのはわかっていたような発言に

櫂は少し戸惑ったが、最初に言っていた言葉を思い出した。

そういうことか。

それからやっさんの説教のようなくだらない話は2時すぎまで続いた。