「お疲れ様でーす!」

「おー飲め飲め、櫂も今日は飲んでいいぞ、って言っても
毎日のように飲んでんだろ?笑
九州出身はやっぱり違うよね笑」


「毎晩は言い過ぎです。たまにしか飲んでないですよ」

櫂はまだ18歳だった。高校を卒業したばかりでまだ飲酒して良い歳ではない。

しかし九州出身ということで昔からおじいちゃんに

飲まされていたことによって随分飲めるようになっていた。

「どーだ?とりあえず3ヶ月経ったろ?仕事は」

ヒロさんが仕事の話を振ってくる。

「いやー大変っすね。やっぱりというか仕方ないというか
早く髪の毛切れるようになりたいっすもんね」

「そーですね、僕も学校行ってるからまだなんとも
言えないですけど、正直毎日がしんどいっすね」

純也と櫂がそれぞれ答える。

「俺もしんどかったなー、でも新人の時が1番しんどいって思ってたけど2年目、3年目ってもっとしんどくなるからなー!笑」

「いや、そんな脅かさないでくださいよー」

「自分学校あるんで、来年までは守られてるんで笑」

新人といえば下回り、先輩スタイリストのアシスタントがメイン

それは2年目、3年目

いや、自分がスタイリストになるまで変わらない。

そのスタイリストになるのが早かったのがヒロさんだった。

早いだけじゃなく、練習を見てくれたり

こうやってご飯に連れてってくれるヒロさんを

純也も櫂も尊敬していた。

「櫂明日学校だろ?早く寝なきゃな!」

時計の針はもう4時前に差し掛かろうとしていた。