「青いカーネーションの花言葉は、
『永遠の幸福』という意味があるんですよ」


「そんな花言葉がある花を…どうして俺に?」


「お客様はきっと、とても大切な方への贈り物をお考えかと思いまして。
お客様にも、相手の方にも幸せになってほしいという私の勝手な想いでお選びしました」





思わず少女の瞳をみる。





少女の瞳を見れば…その言葉が嘘偽りのない、彼女の本心なのだとよく分かる。




「ありがとう…ございます」



俺はそう告げながら少女に笑顔を向けた。





「いえいえ、お役に立てれば光栄です。
花はこちらでよろしいですか?」


「はい、その花を適当な大きさの花束にしてください」


「分かりました、お包みしますので少しお待ち下さいね」