去り際に


「ちなみに私は、会員No.49なんだからね!」


だとか


「あああ、間に合わないぃいぃ」


だとかいうことを、叫んで、髪をぶんぶん振り乱していった。


...何だか忙しい人だ。


というか、〝会員No.49〟って、
一体何人いるんだよ。


...まあ、どうでもいいんだけどさ。


それにしても、藤堂純恋はそんなに価値のあるものなのだろうか。


ファンクラブまでできるほどの。


まあ、確かに、小中高一貫のこの学園内で一番の金持ちって話だから、それはすごいんだろうけど。