だけど、事件は起きた。
それは4時間目が終わって
理乃と昼食を食べようと理乃に話しかけようと思った時だった。

「理乃...「西野さーん」え?」
西野というのは私の苗字。
話しかけてきたのはクラスの
リーダー的存在でクラスのちゅうしんにいる
中川さんだった。

「なに?」
「ねぇ、西野さんってさぁ...」
それは私にとって一番言われたくない事だった。

「虐待されてるんでしょ?」



「...え?」
なんで知ってるの...?
誰にも言ってないのに...

「この間さぁ、理乃と一緒に西野さんの
家に行ったんだあ
西野さん、数学のプリント机に
忘れて行ったでしょ?
それ、届けに行ってくれって
先生に言われたから届けに行ったんだァ...」
まって、数学のプリントとを忘れた日って
確か…親が機嫌が悪くって家に帰ってから
ずっと暴力されてた...

「家についてインターホン押そうとしたら
家の中から叫び声聞こえてきてさぁ
ものが割る音とかしたんだよねぇ
だから思ったんだあ、虐待されてるって」