目の前には、高校の門と「入学式」と書かれた看板があった。


大勢の新入生たちが門を通り抜けていく。



私、高校生になったんだーー…


じーんと、実感が湧いてきた。




「おい、いくぞ。」


感動に浸ってたら、いつきが声をかけてきた。


もう、邪魔しないでほしい。



門を通ると、校舎に続く長い階段が姿を現した。



わあ…


まるで、シンデレラのお城…




ここで


王子様と出逢えたりしないかな…



階段を上っていると、ほんとにシンデレラにでもなった気分だった。


階段がそっくり。



私、お姫様に見えないかな?


なんちゃって。





その瞬間


激しく風が吹き荒れ、




桜吹雪が、私たちを襲った。