ぐいっ


腕を掴まれた。


「いくぞ。」


「ちょっと、離してよ。
一人で歩けるから。」


私は、みんなにカップルに見られるのが嫌だった。


腕なんか掴まれてたらまんまそうじゃないか。


でも、いつきは腕をいっそう強く、ぎゅうっと握った。


「落ちたこと、心配してくれてるの?
平気だよ。」


「うるせえな。」


なにこいつ、なんでこんなに怒ってるのよ。



校舎に入ると、クラス発表の大きな紙が貼られていた。


私は、B組か…


どんな子がいるんだろう!!


私は、上履きに履き替えクラスへと向かった。


「じゃ、俺こっちだから。」


特進科のいつきは、別校舎へ向かった。



クラスに入り、座席確認。


ややっ!


後ろから2番目の窓側。


いい感じの席。



同じ班の子確認。



て、


私の隣…


王子…様…


嘘でしょ、これって


運命…!!