ー―ー― 中学の頃 ーーー―
○ 屋上
「 翔太 .. いつまで寝てるの ? 」
「 ん゛ぅ .. 」
〈……ッ〉
「 しょ .. た ..やめ」
無意識で腕を引っ張れて翔太の
腕の中に引き込まれた
「 翔太 ..どしたの ? 」
「 み ..……お。 」
急に甘えてくるのは
はじめてじゃない ..
辛いとき悲しいときは
いつも寝てるとき涙を流すんだ
「 はな ……..れ、んな。みお 」
翔太の胸の中は暖かくて落ち着く
誰よりもいちばん落ち着くの ..
でも その日はなんとなく違った
「 しょ、しょた ? 」
顔が近くて .. 触れそうな唇
「 やめ .. お願い;」
泣きそうになってたら
「 ん゛ ..……え!?ヲマ 近 」
..……
「 は?え?なんで泣いてんだよ ? 」
「 やっと ..おきてくれた ..…… 」
「 いやてかなにす、すんだよ!? 」
それはこっちのセリフです
「 翔太がやったんじゃん .. 」
「 は、はあ!?なんかしたか ?
わりぃ …… 」
それから なんとなくだけど
起こそうとする時は
泣く演技でもすると すぐ
起きるし 抱きついて背中を
さすってくれる