それから一ヶ月ほど経つと、もう俺たちの噂は学校中に広がった。
俺たちは、学校公認のカップルだった。
みんなが俺たちを認めてくれて。
みんなが俺たちを応援してくれてた。
だから俺たちも、すごく幸せで、ずっと2人で笑ってられるって信じてたんだ。
俺は、そう思ってた。
そんなある日。
俺は、この日のショックを忘れられない。
俺が母さんに頼まれて、買い物に出かけたんだ。
近くのスーパーまで。
そのスーパーまでの道のりには、ピンクの看板が立つ、クレープ屋さんがある。
女子高生やカップルに人気だと話題のクレープ屋さん。
・・・そのクレープ屋で、俺はあるものを目撃した。