次の日────。
「ねぇ晴人!コレ見て!アハハッ!」
教室で笑う麻美に、俺はこう言った。
「麻美。放課後残っといて!大事な話あるから・・・」
麻美が俺と付き合うことにしてくれるかは分からない。
オレは麻美じゃないし。
でも、俺は麻美と付き合うためじゃなく、麻美にちゃんと自分の気持ちを伝えるために、告白する。
そして迎えた放課後────。
「晴人?どうしたの?大事な話って何?」
誰もいなくなった教室に、2人きり。
ドキドキ────
俺の胸が音を立てる。
そして、静かな教室に俺の声が響いた。
「俺、麻美のことが好きだ。」
その瞬間、麻美が少し目を見開いた。
麻美はきっと戸惑っている。
だって、ずっと幼なじみとして仲良くしてきた“友達”だったんだから。