「なぁ、晴人。」


放課後。


部活終わりに、いつものように翔と2人で帰っていた時のことだった。


「ん?」


俺が問いかけても、翔は何も言わなかった。


2人、夕日に照らされながら、少しの沈黙を作った。


先に沈黙を破ったのは翔だ。


「お前さ、麻美のこと好きだろ。」


俺はその時ドキッとした。


翔は俺の気持ちに気がついていたんだ。