「ねぇ夏美。あたしさ、桜木くんはあの子のこと好きじゃないと思うの。」


みっちゃんは、また私の隣の席の子の椅子を勝手に借りた。


「どうして?」


「・・・目だよ。あの子を見る目が、清水くんたちを見る目と同じだった。」


私はみっちゃんの観察力に驚いた。


・・・それじゃあ彼女は友達ってこと?


・・・それならいいなぁ。


「夏美も2人の関係知りたいと思うのなら聞くべきじゃない?聞いて損は無いと思うよ。もし本当に恋人だったら、あたしが男紹介してあげるから♪」


私は、みっちゃんの前向きな発言に、心を打たれた。


「そうだよね。いっでもウジウジしてるくらいなら辛い思いするほうがマシだね!」


私は決意した。


「みっちゃん!私、聞くよ。頑張って聞いてみる!」