「夏美、落ち着いた?」
それから10分程私たちは抱き合っていた。
「うん。みっちゃんこそ、落ち着いた?」
「うん!・・・こんなに泣いたの久しぶりだよ。なんであたしまで一緒に泣いてんだろうね!」
みっちゃんはそう言って笑ったけど、私にとってはすごく嬉しかったよ。
ギュッと抱きしめてくれて・・・一緒に泣いてくれて。
心の底から嬉しかった。
「夏美。あの2人、心配してると思うから戻ろうか」
そう言ってみっちゃんは立ち上がった。
「そうだね。・・・泣いたことバレそうだけど。」
みっちゃんは目が赤い。
それに、少し腫れてる。
多分私もだけど。
「・・・そうだね。ちょっと保健室で保冷剤もらって冷やしてから戻ろっか。」
そして私たちは、保健室に向かった。