次の日────
「おはよう!みっちゃん!」
先に教室に入っていた私は、少し遅めに教室に入ってきた私の親友、森中美穂(もりなかみほ)に声をかけた。
あだ名はみっちゃん。
「あっ!夏美〜!おはよ!」
みっちゃんは、肩にかからないほどのショートヘアで、いつも笑顔の活発な女の子。
本当にすごく元気で体が丈夫で、ここ2年、1度も風邪を引いてないんだとか。
私はよく風邪を引くから、元気なみっちゃんが羨ましい。
「あ、そういえば夏美、昨日大丈夫だった!?サッカーボールぶつけられたんでしょ!?」
「うん!全然平気だよ」
私は、昨日の出来事をみっちゃんにも話してあった。
昨日の晩に長電話した時に。
「良かったぁー・・・。心配したんだからね!?」
そうやって心配してくれる優しい友達がいて、私は幸せ者だなぁ。
そう思うと、私の表情は自然と穏やかになった。