「先輩、お先に失礼します」
帰りの準備を終えた私は、先輩に一言声をかけ、保育園の中から出た。
そして真っ直ぐ川原に向かう。
大好きな川原に。
私は、まだ立入禁止となっている川原のフェンスを数分かけてのぼり、川原に足を踏み入れた。
そして、8年経ってもまだ残っているあの岩に座った。
・・・やっぱり、落ち着くなぁ。
私は空を見上げた。
綺麗なオレンジ色。
空を見ていると、あの日を鮮明に思い出す。
なんだか急に寂しくなってきたみたい。
君のいない右側が。
・・・会いたいなぁ、ハルに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…