「先輩告白されたんですか?」


ずっとひたすら絵を描いていた修二くんもそう言ってきた。


顔が真っ赤になるのがわかる。


私は、その真っ赤な顔を隠すように両手の手のひらで顔を覆い、俯いた。


すると修二くんが、私を驚かせるには充分なことを言った。



「まぁ先輩って可愛いですからね。うちの学年でも有名なんですよ?夏美先輩が可愛いって。」



私が・・・可愛い?


そんなの嘘だ。


だって私、今まで告白されたこともないし、可愛いなんて言われたこともない。


・・・まぁ、みっちゃんには数回言われたことあるけど。


それも、みっちゃんの冗談だと思って聞き流していた。