ハル・・・何も言わない。


待ってもくれない。


・・・どうしちゃったんだろう。


前とは全然違う。


前は常に笑っていてすごく幸せそうだったのに・・・。


どうして?


心の中で問いかけても、答えなんて帰ってこない。


私は苦しさのあまり、胸を押さえた。



私は靴を履き替え、先を行くハルの方を見た。


・・・え?


雨が降っているというのに、躊躇なく傘もささずに雨の中を歩いているハル。


「・・・っ────」


私は、ハルのその様子に涙を流した。