次の日の放課後────。
「なぁ、菅野。」
ボーッと帰る準備を進めていると、清水くんがみっちゃんと一緒に私のところに来た。
「どうしたの?」
目の前のふたりは険しい顔で私を見ている。
「晴人に・・・何があったか知らない?」
やっぱり。
やっぱり清水くんたちも気づいていたんだ。
あんなに明らかに落ち込むハルは初めてだもんね。
「・・・わからない。」
ふとハルの方を見ると、放課後になったというのにまだ頬杖をついて椅子に座っている。
考え事でもしているのだろうか。
ボーッとどこかを見つめたまま動かない。
・・・今にも泣き出しそうな表情。
見ている私まで悲しくなってきた。